<マ-ケット日報> 2024年7月31日

7月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比575円高の3万9101円だった。取引序盤は前日の米ハイテク株安や1ドル=152円台に入った円高を嫌気して一時3万8000円台を割り込んだ。日銀が利上げに踏み切るとの観測報道も材料に。しかし、最近の下げで利上げもかなり織り込んでおり、実際に会合の結果が想定通りの利上げとなるとアク抜けしたように中頃から上昇転換へ。終盤は上げが加速するなど市場は最悪期を脱したようである。

昨日の米国市場は経済指標の改善を好感してダウ平均は反発した。この日発表された7月の消費者信頼感指数は事前予想を上回る回復を示し米景気が底堅さを保っているとの見方につながった。景気減速を示す指標が多かった中で市場にとって安心材料に。景気敏感株の一部に買いが入りダウ平均は上昇した。一方、半導体の主力株であるエヌビディアの下げが響きハイテク株全般は弱めに推移。ナスダック指数は3日ぶりに反落している。

さて、東京市場は日経平均が前場に一時570円安、後場に一時660円高と上限に大きく振れる波乱の1日となった。日銀の想定通りの利上げ(0.25%)を受けての上昇で悪材料は完全に織り込み済み。これで下値3万8000円辺りは強固なボトムゾーンであることが確認できた。上値75日移動平均線(3万9025円)もわずかに上回って中期トレンドも回復しつつある。(ストック・データバンク 編集部)