日経225先物は11時30分時点、前日比140円安の3万8350円(-0.36%)前後で推移。寄り付きは3万8050円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8105円)にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まった。現物の寄り付き直後には3万7950円まで下落。その後はショートカバーとみられる動きから中盤には3万8200円を回復し、3万8150円〜3万8250円辺りでのもち合いを継続。終盤にかけてはカバーの動きが強まり、一時3万8410円まで下げ幅を縮めた。
日銀が金融政策決定会合で追加利上げを検討すると伝わり、円相場が1ドル=152円台と円高に振れて推移するなか、先物市場にはリスクヘッジのショートの動きが先行した形だろう。また、米国の時間外取引でマイクロソフト<MSFT>が売られたほか、地政学リスクへの警戒もショートに向かわせたようだ。ただし、売り一巡後は底堅さがみられるなか、日銀会合の結果判明を前に終盤にかけてはカバーの動きが強まった。
NT倍率は先物中心限月で13.93倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさ株が弱い値動きとなるなか、一時13.89倍と前日の安値水準まで下げる場面もみられた。その後は、このところの保ち合いレンジ内での推移であるが、日銀会合の結果を受け、トレンドが出てくる可能性はありそうだ。