週明けの市場は日経平均が9日ぶりに大幅反発。終値は前週末比801円高の3万8468円だった。前週末の米株大幅上昇や米利下げ期待から大きく買いが先行。日経平均は直近8日間で3600円(約9%)も下げていたため反動の買い戻しも活発化した。10時過ぎには上げ幅が1052円にも達し、ようやく短期的な下値形成感が出てきている。一方、円安の動きは以前よりおとなしくこの点はややハンデになっている様子。
前週末の米国市場は物価指標の落ち着きを好感してダウ平均は大幅続伸した。この日発表された6月の個人消費支出物価指数が事前予想通りだったことから、市場は9月の利下げを再度織り込むような展開となった。前日にもインフレ沈静化を示唆する指標が確認されており買い戻す動きが活発化している。長期金利は低下してハイテク株にも買いが波及。ナスダック指数は4日ぶりに反発し目先の底打ち感を強めている。
さて、東京市場は久々の戻りを演じようやく最初の下値のメドがついてきた。日経平均の下値3万8000円以下は4月、5月、6月といくつかの底値を形成してきた経緯がありさすがに強いサポートゾーンとなっている。一方、戻りの最初の関門は75日移動平均線(3万9044円)のある3万9000円辺り。今週中にここを試しに行くだろうが、明日の日銀の金融政策会合次第といったところもある。(ストック・データバンク 編集部)