<マ-ケット日報> 2024年7月26日

26日の市場は日経平均が8日続落。終値は前日比202円安の3万7667円で4月25日以来の安値となった。前日の米国株が反発した流れや、直近7日間で日経平均が3400円以上も下げていた値頃感から、追加の悪材料のなかった前場は買い戻しが優勢だった。円高が止まったことも買い直される一因に。しかし、買い戻しが一巡して上値の重さが意識されると後場は軟調に。トヨタの下げ加速に引きずられるように終盤は下値を広げてしまった。

昨日の米国市場は堅調なGDP速報値を受けてダウ平均は3日ぶりに反発した。この日発表された米国の4-6月GDP速報値が事前予想(2.1%)を上回る2.8%成長となったことでファンダメンタルズを買う動きが広がった。最近は景気後退が懸念されていた面があり安心感を呼んでいる。一方、26日には物価関連の指標が発表されるため600ドル高まであった相場は最終的に伸び悩んでしまった。ハイテク株は引き続き弱くナスダック指数は3日続落となっている。

さて、東京市場はようやく相場が下げ止まるかと思われたが、調整ムードは払拭できずに最終的には下げに転じてしまった。円高で期待された収益が確保できず、さらに日銀が利上げすれば国内景気が落ち込むとのネガティブな雰囲気が広がっている。半導体・ハイテク景気を織り込んでしまえば他に買うところがない状況。来週はそろそろ反発しそうだが上値は比較的限定されそうだ。(ストック・データバンク 編集部)