日経225先物は11時30分時点、前日比310円高の3万8040円(+0.82%)前後で推移。寄り付きは3万7830円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7770円)にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まった。買い一巡後は軟化し、一時3万7670円と下落に転じる場面もみられたが、円相場が1ドル=153円台後半で落ち着いた値動きとなるなか、前日の大幅下落に対す自律反発狙いのロングが意識され、終盤にかけて3万8100円まで買われる場面もみられた。
米国では引き続きハイテク株の弱い値動きが目立つなか、東京市場においても東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]などが日経平均型の重荷となっている。一方で、米系証券による格上げが観測されたファーストリテイリング <9983> [東証P]が買われており、下支えしている。日経225先物はボリンジャーバンドの-2σ水準での攻防をみせるなか、週足の-1σ(3万8080円)に接近してきた。4月の急落以降は週足の-1σが支持線として機能していたこともあり、終値で同水準を回復してくるかが注目される。
NT倍率は先物中心限月で13.95倍に低下した。13.98倍で始まり、一時14.03倍を付けたが、その後は13.92倍に低下する場面もあった。もっとも、直近の保ち合いレンジ内での推移であり、スプレッド狙いの動きはみられていない。