日経225先物は11時30分時点、前日比1000円安の3万8120円(-2.55%)前後で推移。寄り付きは3万8260円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8115円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万8100円を割り込んだが、売り一巡後に3万8300円まで下げ渋る動きもみられた。ただし、為替市場では円相場が1ドル=152円80銭台と円高が進むなか、ロング解消の動きとヘッジ対応のショートの動きが強まり、終盤にかけて一時3万7950円と節目の3万8000円を割り込んだ。
米国のハイテク株主導の下落に加えて、円高が重荷となった。日米金利差縮小から持ち高調整の売りが優勢となり、急ピッチの下落によってヘッジ対応のショートも強まったとみられる。明確な底入れは見極めにくいが、ボリンジャーバンドの-2σ水準まで一気に下げてきたことから、いったんは売り一巡感が意識されやすく、3万8000円水準での底固めの動きになりそうだ。
NT倍率は先物中心限月で13.96倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落の影響から、朝方は13.91倍に低下して始まった。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ニデック <6594> [東証P]など、値がさ株の一角が売り一巡後に下げ渋る動きをみせていることもあり、その後は直近の保ち合いレンジ内での推移を継続している。