<マ-ケット日報> 2024年7月24日

24日の市場は日経平均が6日続落。終値は前日比439円安の3万9154円だった。前日の米株安から日経平均は開始早々に300円安と売り込まれたが、売り一巡後は直近5日間で1700円近くも下げていた反動から買い戻しが入り10時前にはいったんプラス圏へ浮上する場面があった。しかし、買い戻し以外の買いは入らず中頃にかけて再び下げ相場へと移行。時間外取引の米株先物安や、1ドル=154円台に入った円高も響き後場には一段安となってしまった。

昨日の米国市場は材料不在のなか持ち高調整の売りが出てダウ平均は小反落した。米国では来週にかけて大手ハイテク企業の四半期決算が相次ぎ発表される。直近では23日引け後にアルファベットとテスラの決算発表があり内容を見極めたい雰囲気が強かった。また、週後半には4-6月期GDP速報値や6月の個人消費支出物価指数も発表される。全体を左右する材料だけに積極的に買う向きは乏しかった。ハイテク株の多いナスダック指数もこの日は小反落している。

さて、東京市場はなかなか反転できずに6日続落するなど弱い展開となっている。円買い介入や米国の対中半導体輸出規制をきっかけに歯車が逆回転。ここまでの調整で相場の過熱感はほぼ解消されたが、上昇の原動力であった円安、半導体に翳りが見えてしまったため、勢いを回復させるには少々時間がかかりそうだ。目先は75日移動平均線(3万9098円)が下値支持ポイントに。(ストック・データバンク 編集部)