<マ-ケット日報> 2024年7月23日

23日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続落。終値は4円安の3万9594円だった。前日の米株反発を受けて開始から買い戻す動きが活発化。一時は328円高と4万円の大台に迫る場面があった。買い一巡後は戻り待ちの売りに押されて徐々に上げ幅を縮小。後場にはついにマイナス圏へと落ちてしまう弱さとなった。自民党の茂木幹事長が講演で利上げが必要と発言したことが圧迫した面がある。円相場が1ドル=156円台に上昇していることもネガティブに働いた。

昨日の米国市場は半導体株の上昇に支えられてダウ平均は3日ぶりに反発した。ダウ平均は直近2日間で900ドル超の下げを演じていたため、マイナス材料のなかったこの日はリバウンド狙いの買いが優勢となった。中国への輸出規制に沿った新しいAI半導体を開発中と報じられたエヌビディアが急騰。他の半導体関連株にも買いが入り指数ではナスダックが一番の上昇率となっている。バイデン氏の後継候補のハリス氏が民主党内の支持を固めていることも安心感につながったようだ。

さて、東京市場は米株高によって買いが先行するものの、日経平均の上値は4万円辺りで止まってしまい、買い上げにくさがまだ残っている様子がうかがえる。日米で長期金利は落ち着いているものの、来週には日米双方で金融政策会合が予定されており、特に国内で利上げ圧力が働いていることから見極めたい雰囲気もあるようだ。一方、トピックスは小幅ながらも4日ぶり反発へ。(ストック・データバンク 編集部)