株価指数先物【引け後】 明確な底打ちを見極めたいところ

大阪9月限
日経225先物 40040 -200 (-0.49%)
TOPIX先物 2860.0 -13.0 (-0.45%)

日経225先物(9月限)は前日比200円安の4万0040円で取引を終了。寄り付きは4万0040円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万0055円)にサヤ寄せする形で売りが先行し、現物の寄り付き直後には3万9820円まで下げ幅を広げる場面も見られた。ただし、売り一巡後は押し目狙いのロングが入り、前場中盤にかけて4万0210円まで下げ幅を縮めた。前場終盤には戻り待ち狙いのショートが意識され、後場は3万9870円〜4万0110円辺りでの保ち合いを継続した。

前場終盤辺りからトランプ前大統領の指名受諾演説が行われ、演説内容を受けた週末の米国市場の動向を見極めたいとのムードから、4万円を挟んでの膠着となった。25日移動平均線辺りでの底堅さは意識されたものの、リバウンドにはつながらず調整一巡感が強まる展開とはならなかった。

ナイトセッションでは一時3万9700円を割り込む場面もみられており、25日線を割り込んできている。グローベックスの主要な米株先物は小幅ながらマイナス圏で推移しており、投資家心理を神経質にさせそうだ。75日線が位置する3万9000円辺りが射程に入ってくることで、25日線接近では戻り待ち狙いのショートが強まる可能性もありそうだ。

なお、トランプ氏は指名受諾演説で「減税によって経済成長を後押しする」「電気自動車の義務化を大統領就任の初日に終わらせる」などと述べている。11月の米大統領選に向けて勢いを増すトランプ氏の発言に左右される展開が想定され、積極的にはポジションを傾けづらくなろう。

また、国内でも主要企業の決算発表が本格化してくるため、日米ともに企業業績を手掛かりとした物色に向かいやすく、全体としては膠着感が強まりそうだ。まずは明確な底打ちを見極めることになりそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.00倍と横ばいだった。前日に7月2日に付けた直近安値の13.94倍を下回っていたこともあり、NTショートでのスプレッド狙いも一巡感が意識されやすいタイミングだった。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角がリバウンドをみせたものの、方向性を見極めにくいなかでは、NTロングの組成は限られたようだ。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9729枚、ソシエテジェネラル証券が1万6707枚、サスケハナ・ホンコンが7169枚、バークレイズ証券が3208枚、SBI証券が2973枚、ゴールドマン証券が2661枚、野村証券が2362枚、楽天証券が2178枚、JPモルガン証券が1655枚、シティグループ証券が1120枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1162枚、ソシエテジェネラル証券が1万9579枚、バークレイズ証券が4017枚、サスケハナ・ホンコンが3720枚、JPモルガン証券が3563枚、ゴールドマン証券が2947枚、モルガンMUFG証券が2517枚、野村証券が2500枚、ビーオブエー証券が1625枚、BNPパリバ証券が1511枚だった。