<マ-ケット日報> 2024年7月19日

19日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比62円安の4万63円だった。前日の米株下落を受けて日経平均は開始早々に300円安と突っ込み、一時4万円の大台を割り込んだ。売り一巡後は昨日に1000円近くも下げた反動から買い戻しが優勢となり、今度は一転して100円弱の上昇となった。中頃にかけてはトランプ前大統領の演説を見極めたいとして再び軟調に。週末ということもあってその後は方向性を欠く展開となった。

昨日の米国市場は短期的に上げ過ぎた警戒感からダウ平均は7日ぶりに大幅反落した。秋の利下げを先行して織り込む流れでダウ平均は前日までの6日間に1900ドルも上げていたため、週末接近ということもあって目先筋の利食い売りがこの日はかさんだようだ。長期金利の下げも一服。株価水準的に一度は調整に入って不思議ではないところである。ハイテク株にも逆風が続きこの日はナスダック指数も続落している。

さて、東京市場は急落の余韻の残る状態で週末を迎え全体的に手がけにくさが目立っている。米ハイテク株高が対中半導体規制強化で腰折れ的な動きとなり、さらにトランプ発言で円安にもブレーキをかけられてしまった状態だ。先週までの派手な指数の上昇はしばらくストップとなるだろう。一方、テクニカル的には日経平均は25日移動平均線(4万2円)でいったん下げ止まる形となっている。(ストック・データバンク 編集部)