株価指数先物【引け後】 値幅調整は一巡した形に

大阪9月限
日経225先物 40240 -840 (-2.04%)
TOPIX先物 2873.0 -43.0 (-1.47%)

日経225先物(9月限)は前日比840円安の4万0240円で取引を終了。寄り付きは4万0220円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万0240円)にサヤ寄せする形で、売りが先行した。下へのバイアスが強まるなか、現物の寄り付き時には一時4万0060円まで下げ幅を広げた。節目の4万円接近で調整一巡感が意識されやすく、売り一巡後は4万0200円を挟んで下げ渋り、前場終盤には4万0420円まで下げ幅を縮める場面もみられた。ランチタイムでは4万0300円辺りで膠着し、後場はややレンジを切り下げ4万0180円〜4万0280円処で推移し、終盤にかけては4万0110円と朝方に付けた安値水準に接近する場面もあった。

日経225先物は売り先行で始まり、週足のボリンジャーバンドの+1σ(4万0100円)水準で下げ渋る動きとなった。節目の4万円や25日移動平均線(3万9950円)に接近してきたことで、いったんは調整一巡感も意識されたようだ。また、東京エレクトロン <8035> [東証P]とソフトバンクグループ <9984> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]の3社で日経平均株価を500円ほど下押したが、3社とも窓を空けて寄り付いた後は下げ渋りをみせていたため、日経225先物の4万円割れを狙ったショートは強まらなかった。

グローベックスの米株先物は、ナスダック100先物が小幅ながらプラス圏で推移しており、18日の米国市場でエヌビディア<NVDA>など半導体株が下げ止まりをみせてくるかが注目されそうだ。また、国内では引け後にディスコ <6146> [東証P]が未開示であった4-9月期(中間期)業績予想を開示した。コンセンサスには届かなかったが、本日9%近く急落したこともあり、アク抜け的な動きをみせてくるようだと、半導体株の見直しへ向かいそうである。

日経225先物は4万円接近で調整一巡は意識されるものの、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが限られるようだと、次第に戻り待ち狙いのショートが強まる可能性はあろう。ハイテク株のリバウンドを見極めつつ、足もとではオプション権利行使価格の4万円から4万0500円辺りのレンジ推移が見込まれる。

相対的にTOPIX優位の展開となるなか、NT倍率は先物中心限月で14.00倍に低下した。一時13.93倍まで下げており、7月2日に付けた直近安値の13.94倍を下回ってきた。これにより、下期入り後のハイテク主導により上昇した分を打ち消しており、NTショートでのスプレッド狙いも一巡感が意識されやすい。ハイテク株のリバウンド次第の面はあるが、ボトム圏までの調整により、今後はNTロングを組成する動きが入りそうだ。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万6936枚、ソシエテジェネラル証券が1万9996枚、サスケハナ・ホンコンが6274枚、JPモルガン証券が2985枚、バークレイズ証券が2829枚、SBI証券が2007枚、野村証券が1859枚、ゴールドマン証券が1825枚、楽天証券が1549枚、モルガンMUFG証券が1322枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6080枚、ソシエテジェネラル証券が1万8732枚、バークレイズ証券が4472枚、JPモルガン証券が4295枚、サスケハナ・ホンコンが3835枚、ゴールドマン証券が3663枚、モルガンMUFG証券が3648枚、ビーオブエー証券が1846枚、野村証券が1038枚、シティグループ証券が1024枚だった。