<マ-ケット日報> 2024年7月17日

17日の市場は日経平均が意外にも反落。終値は前日比177円安の4万1097円だった。前場は前日の米株大幅上昇の流れを受けて191円高まで買われる場面があったが、昨日同様に4万1500円を超えると戻り売りに押され伸び悩む展開。後場に入ると一転してマイナス圏に落ちるなど、米ハイテク株の上値の重さを反映するような動きとなった。米国が対中半導体規制でさらに厳しいルールを検討していると同盟国に伝えたとの報道が響いたようである。

昨日の米国市場は底堅い経済指標を好感してダウ平均は大幅に5日続伸。上げ幅742ドルは22年11月以来、1年8カ月ぶりの規模となった。この日発表された6月の小売売上高が市場予想を上回り消費の底堅さを確認。最近は経済指標の軟化続きで景気腰折れを懸念する雰囲気が強かったが、景気のソフトランディングが見えてきたことで金利低下との好材料両取り状態となっている。ナスダック指数やS&P500種指数も3日続伸と全体が底上げされている。

さて、東京市場は日銀の為替介入が入ってからここ数日日経平均も軟調続きとなっている。人為的な介入というのはあまりマーケットに支持されない面がある。また、米国の対中半導体規制が一段と厳しくなる見通しで、日本では東エレクなどの企業が影響を受けると伝わり日経平均の下げにつながったようである。ただ、バリュー株物色は続きトピックスは続伸。全体の基調は依然として安定している。(ストック・データバンク 編集部)