<マ-ケット日報> 2024年7月16日

連休明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比84円高の4万1275円だった。連休中の米国株が高かったことから日本株にも買いが先行。日経平均は10時頃には330円高まで買い戻された。しかし、直前に1000円も下げていた割りに反動高は鈍く、1ドル=158円台で推移する円高気味の動きが買い方を慎重にさせているようである。11日、12日と連日で日銀が円買い介入をしたとの観測が市場の不透明感を強めているようだ。。

昨日の米国市場は利下げ期待が支えとなってダウ平均が4日続伸。5月17日以来、約2カ月ぶりに史上最高値を更新した。この日発表された7月のNY連銀製造業景況指数はマイナスで事前予想をも下回った。景気減速でインフレ圧力が緩和し金融緩和に動きやすくなるとの見方が強まった。また、トランプ前大統領銃撃事件で同氏の大統領選勝利がほぼ確実視され、市場では減税や規制緩和など同氏の政策が進むとの期待も株買いにつながっている。

さて、東京市場は米株最高値更新の一方で円高(介入)が影響し、日経平均のリバウンド高を抑制気味にさせている。日銀の介入は5月以来だがその後も円安トレンドを変えるには至らず、むしろ良いドルの買い場を与えている感すらある。欧州が利下げに転じても円は対ユーロで最安値を更新しているように、絶対的な金利差がある限りは少々のドル、ユーロの利下げでも基調は変わらないのであろう。(ストック・データバンク 編集部)