日経225先物 41180 +10 (+0.02%)
TOPIX先物 2892.5 -4.0 (-0.13%)
シカゴ日経平均先物 41090 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは4日続伸し、2カ月ぶりに史上最高値を更新した。7月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス6.6と、市場予想(マイナス6.0程度)を下回った。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が、足もとの経済指標の結果を受けて、インフレ抑制に自信を深めたとの見解を示したと伝わり、早期利下げ期待が高まった。また、ゴールドマン・サックスは、利下げ開始時期は9月との考えを維持しつつも、早ければ7月の米連邦公開市場(FOMC)での利下げの可能性も示した。
トランプ前大統領への銃撃事件を巡り、トランプ氏の当選確率が上昇しているとの見方から、減税や規制緩和などの政策が進むとの思惑も手掛かり材料となった。S&P500業種別指数は銀行、自動車・同部品、エネルギーが上昇した一方で、公益事業、耐久消費財・アパレル、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比80円安の4万1090円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比90円高の4万1260円で始まり、その後は4万1020円まで売られたが、売り一巡後は急速に切り返し、4万1480円まで買われた。ただし、買い一巡後は弱含み、4万1200円〜4万1300円処での保ち合いが続いた。祝日取引では4万1400円まで買われた後に軟化し、終盤にかけては4万1030円から4万1190円辺りで推移し、4万1180円で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢で始まりそうだ。米国市場では主要な株価指数が上昇したものの、ナイトセッションでのリバウンドは弱く、急落後の自律反発狙いのロングは限られそうである。アップル<AAPL>が最高値を更新したことは支援材料になりそうだが、エヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が弱い値動きだったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及効果は期待しづらい。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(4万1040円)までの調整を経て、同水準からのリバウンドは意識されるものの、戻り待ち狙いのショートが次第に強まる可能性がありそうだ。週足の+2σは4万1400円辺りに位置しているため、同水準が抵抗線になりやすく、オプション権利行使価格の4万1000円から4万1375円辺りのレンジを想定する。週足の+2σを捉えてくる局面では、4万1500円辺りがターゲットになりそうだ。
15日のVIX指数は13.12(前日は12.46)に上昇した。一時12.11まで低下し、終値では12.56辺りに位置する25日移動平均線を突破し、同線を上回っての推移が続いた。依然としてボトム圏での推移であるが、決算発表が本格化するなか、いったんは75日線(13.76)、200日線(14.16)辺りが意識されてくる可能性はあるだろう。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.21倍に低下した。先週は週初の上昇で75日線を突破し、14.20倍水準から11日には14.47倍まで切り上がった。ただし、12日の急落によって14.21倍に下落している。25日、75日、200日線が14.15〜14.17倍辺りに位置しているため、同水準を試した後に、反転をみせてくるかが注目されそうだ。