<マ-ケット日報> 2024年7月12日

12日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比1033円安の4万1190円だった。不意を打った日銀の円買い介入を受けて円相場が1ドル=157円まで一時急伸。これを受けて日経平均は開始から大きく売られ10時頃には下げ幅が1000円を超えていた。一方、この円高が格好のドル買いの場を与えたようで円高はさほど進まず159円台まで戻している。それを見て日経平均も4万1000円手前でピタリと下げ止まり、下値膠着のまま取引を終えている。

昨日の米国市場は消費者物価指数の低下を好感してダウ平均は小幅続伸した。この日発表された6月の消費者物価指数が事前予想を下回る数値どころか、前月比で20年5月以来となるマイナスとなったことが市場に好感された。ただ、前日に429ドル高とかなり上げていたため上げ幅は限定的に。高値警戒感が働いたようでハイテク株の多いナスダック指数は8日ぶりに反落している。物色は金利低下で恩恵を受ける住宅など景気敏感株に向かったようだ。

さて、東京市場は突然の為替介入による円高を受けて売り物が一気に膨らんだ。直近3日間で1443円も上がっていただけに反動売りが出やすくもなっていた。ただ、目先筋の売りが一巡すると下げ止まり4万1000円台はキープへ。今回の介入による調整は相場に過熱感が出ていたためかえって都合が良かった可能性もありそう。来週にかけて良い押し目の場を提供してくれそうな感がある。(ストック・データバンク 編集部)