11日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比392円高の4万2224円で連日の最高値更新となった。前日の米国株が大幅高となった流れを受けて開始早々に日経平均は600円近い上げ幅を示現。米国で9月の利下げが現実味を帯びてきたことが世界的なリスクオンにつながっているようだ。一方、短期的に上げ過ぎてしまったことも意識されて買い一巡後は膠着商状。ローソク足は高値圏の窓空け陰線となり目先は強弱感が入り混じりやすいだろう。
昨日の米国市場は利下げ期待が一気に膨らみダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。この日FRB議長が下院における議会証言で労働市場の軟化を示唆したことが評価された。前日の上院での証言に続きインフレが許容範囲に入ってきており、景気へ配慮するスタンスに変更しつつあることが好感されている。午前中は弱含みで推移していたダウ平均だが、証言を受けて一気に上方へブレイクしている。ナスダック指数、S&P500種指数ともに7日続伸と活況のままだ。
さて、東京市場は米株高に円安、金利低下とトリプルメリットが働き熱狂的な賑わいへ。日経平均は一気に4万2000円台へ乗せさらに一段高を演じる強さである。まさに売り材料はなく過熱感だけが警戒される域へ。本日発表の国内の経済指標は弱かったがマーケットはおかまいなしの状態だ。明日は週末でさすがに4万3000円とは行かないが、流れとしては来週にも実現しそうな雰囲気だ。(ストック・データバンク 編集部)