日経225先物は11時30分時点、前日比270円高の4万2210円(+0.64%)前後で推移。寄り付きは4万2460円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万2470円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。ただし、直後に付けた4万2470円を高値に軟化し、中盤にかけて4万2120円まで上げ幅を縮める場面もみられた。もっとも、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられるなか、終盤にかけては4万2200円を挟んでの底堅さが意識された。
日経225先物は買い先行で始まった後は、利益確定に伴うロング解消の動きとなった。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均株価を牽引している。一方で、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P]などが買い一巡後に下げに転じるなど、利益確定の売りもみられている。東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割超を占めているなか、後場はインデックス買いが断続的に入ってくるかが注目されよう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.40倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角に利食いの動きがみられており、14.40倍を挟んだ狭いレンジでの動きになりそうだ。ただし、昨日同様に、後場のインデックス買いの動きが強まるようだと、NTロングに振れやすくなろう。