<マ-ケット日報> 2024年7月10日

10日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比251円高の4万1831円で連日の最高値更新となった。昨日に急伸し過ぎた反動から序盤は100円を超える下げとなったが、目先筋の売りが一巡すると10時頃にはプラス圏を回復し、後場に入るとみるみる上げ幅を広げていった。買い遅れまいとする向きの追随買いが目先的な過熱感を凌駕しているようである。出遅れ感のある日本株には外国人からと見られる買いも続いており、好需給相場はしばらく続きそうな雰囲気だ。

昨日の米国市場は景気敏感株に売りが出てダウ平均は小幅続落した。FRB議長の議会証言でインフレが目標の範囲に収まりつつあることが示され9月の利下げが現実味を帯びてきた。ダウ平均はこれを受けて一時150ドルほど上昇する場面があったが、同じ証言の中で景気減速への懸念も示され徐々にダウ平均は軟化へ。利下げのタイミングが遅れると経済を不当に弱める可能性が指摘されマイナス圏へと落ちてしまった。一方、ハイテク人気は続きナスダック指数は6日続伸している。

さて、東京市場は高値警戒感がありながらもそれを上回る物色意欲で上げ止まる気配がない状態だ。世界的なAI需要の高まりから半導体など関連株は日米で引き続き堅調。それ以外のセクターでやや勢いが鈍っているが、今週はひとまず4万2000円まで達しないと収まらないような状態だ。米長期金利低下でも円安の流れは変わらず、これも日本株には追い風となっている。(ストック・データバンク 編集部)