9日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比799円高の4万1580円で、3日ぶりに史上最高値を更新した。昨日の米国市場でハイテク株などが買われた流れから大きく買いが先行するスタートに。その後も着々と値ガサ株や半導体関連株が買われ続け上げ幅は14時過ぎに1000円近くへと達した。半導体相場の柱である米エヌビディアの上昇が日経平均の本日の際立った上昇に貢献しているようだ。一方、金融などバリュー株は総じておとなしい動きとなった。
昨日の米国市場は材料不在の状態でダウ平均は小反落した。前週末に発表した6月の米雇用統計を好感する流れは続いたが、目先的な相場の高値警戒感も意識されてこの日は小口売りに押されてしまった。今週はFRB議長の証言や消費者物価の発表があり持ち高調整の売りが出やすかった面もある。一方、ハイテク株人気は相変わらず根強くナスダック指数は5連騰。機関投資家がベンチマークにするS&P500種指数も同じく5日続伸し、ともに最高値を更新している。
さて、東京市場は米ハイテク株高の何倍もの好反応を示して日経平均は2%近くもの上昇を演じた。最高値をまたも更新してまさに青天井入りの状態。戻り待ちの売りもなく多くの投資家が利の乗った好回転相場となっている。円安の流れもじわりと復活し今の市場にこれといった死角は見当たらない状態だ。過熱感だけが敵という非常に恵まれた相場環境。今週は4万2000円近くまで展望できそうだ。(ストック・データバンク 編集部)