日経225先物は11時30分時点、前日比540円高の4万1390円(+1.32%)前後で推移。寄り付きは4万0940円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万0910円)を上回り、買いが先行して始まった。寄り付きを安値に上へのバイアスが強まり、現物の寄り付き時に4万1000円を回復し、中盤にかけて4万1250円まで買われた。買い一巡後に4万1070円辺りまで上げ幅を縮めたが、終盤にかけて再びロングの勢いが強まり、一時4万1400円まで上げ幅を広げた。
米国市場の流れを引き継ぐ形から、ハイテク主導の相場展開となり、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などが日経平均株価を牽引した。これにより、日経225先物は寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの+2σを上回り、高値を更新してきたことでロングの勢いが増すとともに、ショートカバーを誘う形になったようだ。一方で、明日にパッシブ型ETF(上場投資信託)の決算を迎えるなか、分配金捻出のため、現物株と先物市場にポジション解消の売りが予想されている。そのため、相対的にTOPIX型の弱さが目立っている。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.33倍に上昇した。寄り付きの14.29倍を安値に上げ幅を広げており、約3カ月ぶりの水準に上昇している。ETF決算に絡んだ思惑的な動きもありそうだが、前日の上昇で75日移動平均線を突破し、本日は14.29倍辺りで推移する26週線を上抜けてきた。明日の需給イベントでもう一段の上昇が見込まれるなか、NTロングに振れやすくなろう。