<マ-ケット日報> 2024年7月8日

週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比131円安の4万780円だった。序盤は直近2週間で2300円以上も上げた反動から小口売りに押されたが、11時頃から押し目買いによってプラス圏を回復し、後場には一時200円高近くまで上値を広げていた。このまま4万1000円台を固めるかと思われたが、今週は上場投資が配当の分配金を捻出するため8日と10日に計1兆円超の売り需要が発生すると予想されており、その警戒感から終盤は再び値下がりしてしまった。

前週末の米国市場は雇用統計の結果を好感してダウ平均は反発した。この日発表された6月の雇用統計は予想通りだったが、4月、5月の雇用者増が下方修正されたことで労働市場が徐々に軟化しつつあることが確認された格好に。市場はこれを好感して年内の利下げを織り込むような動きとなった。また、ハイテク株の多いナスダック指数や主要企業で構成されるS&P500種指数も上昇。こちらは揃って4日続伸しともに最高値を更新している。

さて、東京市場は外国人の買いをベースに安定した上昇基調をここまで描いてきた。ただ、本日はETF(上場投信)に絡む機械的な売り需要が意識されて伸び悩み。米国株が高かったため日経平均はザラバ高値は更新したが、目先は4万1000円の心理的な節目がちょっとしたカベとなりそうだ。本日の上ヒゲの長い日足陰線はそうした気迷い感を暗示している。(ストック・データバンク 編集部)