<マ-ケット日報> 2024年7月5日

5日の市場は日経平均が6日ぶりに小反落。終値は前日比1円安の4万912円だった。昨日の米国市場は独立記念日のため休場。代わって注目された欧州市場は米利下げ期待や、フランス政治・財政への過度な懸念が後退して総じて堅調。英国も下院総選挙で14年ぶりの政権交代が概ね確定的だが、市場はほぼ織り込み済みで指数は4日続伸と安定している。

このように世界的な株高の流れにあって日本株も朝から続伸のスタート。3月22日につけた取引時間中の史上最高値(4万1087円)を一時超えるなど先高観は依然として健在だ。後場は週末ということや円高を嫌気してマイナス圏に落ちてしまったが、ここまでの上げ幅の大きさ(5日間で1500円)を考えると下値の堅さは相変わらずで基調は極めて堅固といえよう。今晩の米雇用統計の結果が気になるところだが、結果が強めでも弱めでも今の米国株のトレンドを変えるものにはならないだろう。今しばらくは米景気も物価(インフレ)も大きく状況を変える様子はなさそうだ。

個別ではENEOS、三菱重工、IHI、伊藤忠などバリュー株の一角が年初来高値を更新。一方、しまむら、ニトリHDといった小売株の雄が相次ぎ年初来安値へ。配当の大幅増額発表と旧村上ファンドによる大量保有の判明したダイドーリミテッド株が連日の急騰で本日はストップ高となっている。(ストック・データバンク 編集部)