株価指数先物【寄り前】 押し目待ち狙いの買い意欲は強い

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 40910 +20 (+0.04%)
TOPIX先物 2900.0 +5.5 (+0.19%)
シカゴ日経平均先物 40870 -20 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場は、独立記念日の祝日で休場。欧州市場は上昇し、ドイツDAX指数は0.4%上昇となった。5月の独製造業受注指数は予想外のマイナスとなり、欧州中央銀行(ECB)が年内にさらなる利下げを行う可能性が高まっているとの見方に向かわせた。また、フランスCAC40指数は0.8%の上昇となった。7日の国民議会(下院)選挙で、極右勢力は過半数に届かない見通しが伝わったことが材料視されたようだ。英FTSE100指数は0.9%高だった。出口調査の推計によると、英総選挙は労働党が大勝する見込みで、14年ぶりに政権交代が確実となった。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比20円安の4万0870円(時間外)だった。 日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の4万0900円で始まり、その後は手掛かり材料に欠けるなか、4万0860円〜4万0930円と日中の終値を挟んでの保ち合いを継続。中盤にかけて4万0830円まで売られる場面もみられたが、終盤は緩やかなリバウンドをみせており、4万0910円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物は米国市場が独立記念日で休場のなか、動意薄の展開になりそうだ。ただし、過熱感が警戒される一方で、足もとでの急ピッチの上昇で3月22日以来の高値を更新したことから、買い遅れているファンドによる資金流入が意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σと+3σでのレンジ内での推移を続けるなか、+2σは4万0680円、+3σが4万1440円に上昇しており、過度な過熱感も高まりづらい面もある。

また、米国では祝日明けに6月の雇用統計の発表が予定されているが、雇用者数と賃金の伸びは鈍化することが見込まれており、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げを後押しする可能性がある。米長期金利の低下からハイテク株などの物色が強まる展開も想定されるなか、膠着ながらもロング優勢の需給状況になりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万0625円から4万1125円でのレンジを想定する。

4日のVIX指数は12.26(前日は12.09)に上昇した。小幅な上昇であり、引き続き直近のボトムレンジでの推移のため、リスク選好に向かわせやすい状況である。足もとでは12.59辺りに位置している25日移動平均線が上値抵抗線として意識されており、この水準を上回ってくるまでは、神経質な展開にはならないとみておきたい。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍と横ばいだった。14.14倍で推移している200日線に上値を抑えられる形だった。ただし、25日線が位置する14.07倍辺りが支持線として意識されており、同線が支持線として機能するようだと、あらためて200日線突破を狙ったNTロングに向かわせる可能性はあるだろう。