6月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比241円高の3万9583円だった。前日の米株高に加え、1ドル=161円台でも日銀の介入がないことに安心感が得られ、この日は円安を素直に好感する買いが広がった。外国人からと見られる先物買いも活発化しており日経平均は目先4万円を目指す流れが鮮明だ。バリュー株や出遅れ株への買いも続き、上場全銘柄で算出する指数トピックスは3月22日の年初来高値を一時超えていた。
昨日の米国市場は長期金利の低下が支えとなりダウ平均は小幅ながらも続伸した。この日発表された経済指標が弱く景気減速期待が生まれたため長期金利は低下し株高を促した。一方、決算のふるわなかった半導体大手マイクロンテクノロジー株の下げが響き相場全体の上値を抑える一因に。現地27日夜には大統領選に向けた候補者のテレビ討論会が開かれるためこれも市場の様子見気分を助長した模様。ハイテク株の多いナスダック指数は3連騰と基調の強いところを見せている。
さて、東京市場は今週に入りレンジからの上放れが鮮明となり上げに弾みがついている状態だ。トピックスは一足早く年初来高値を一時超えて市場全体が水準訂正高を着々と進めている様子が伝わってくる。バリュー株中心で決して派手な上げ相場ではないが、その分中身のある安定上昇相場で、崩れにくく長続きするということが言えるだろう。(ストック・データバンク 編集部)