<マ-ケット日報> 2024年6月27日

27日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比325円安の3万9341円だった。前日の米国株は上げたものの、取引終了後に発表された半導体大手マイクロンテクノロジーの決算悪を嫌気し、時間外取引で同社株が下落していることに反応してしまった。日経平均は直近3日間で1070円も上昇しており本日は目先筋の利益確定売りも出やすかったようだ。また、円相場が1ドル=160円台に急落したことも介入警戒感から目先的には逆にネガティブ要因となっている。

昨日の米国市場はハイテク株高に支えられてダウ平均は小反発した。FRB高官から早期利下げに対し慎重な発言が目立っていることから長期金利が上昇。ダウ平均は午前中に一時200ドルほど下げる場面があった。今週は秋の米大統領選に向けた候補者によるテレビ討論会が開かれるほか、インフレ指標である5月の米個人消費支出物価指数の発表も控え買いにくさが出ているようだ。一方、ハイテク株を代表するナスダック指数は続伸している。

さて、東京市場は米国の長期金利上昇の流れから国内長期金利も上昇したことで株式市場は全般的に見送りムードとなっている。円安進行は本来買い材料だが、介入による急な円高が警戒されて本日はプラスに働いていない。状況的に市場は日銀の利上げを促しているともいえこれも本日の下げの一因に。ただ、トピックスの下げが小さく上昇基調自体に変わりはないだろう。(ストック・データバンク 編集部)