日経225先物 38710 -30 (-0.07%)
TOPIX先物 2745.0 +8.0 (+0.29%)
シカゴ日経平均先物 38710 -30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。前週半ば以降のリバランスの動きが継続し、相場を牽引していたエヌビディア<NVDA>の下落率は6%を超えたほか、ブロードコム<AVGO>やクアルコム<QCOM>、アームホールディングス<ARM>など半導体株の一角が売られた。S&P500業種別指数はエネルギー、電気通信サービス、銀行が上昇した半面、半導体・同製造装置、小売、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比30円安の3万8710円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万8750円で始まり、3万8700円〜3万8850円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後にレンジを上放れ、一時3万8970円まで上げ幅を広げる場面も見られた。買い一巡後は3万8850円から3万8950円辺りで推移を続けていたが、終盤にかけてショート優勢となり3万8670円まで売られ、3万8710円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国市場では景気敏感株が買い戻される一方で、ハイテク株には利益確定の売りが優勢となった流れが続いており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時75日移動平均線(3万8830円)を突破し、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8950円)を捉えており、いったんは跳ね返されやすいところであろう。その後の調整では25日線(3万8670円)が支持線として機能していた。ハイテク株の上値の重さは意識されるものの、25日線近辺では押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。
また、13週線(3万8490円)を上回っており、週足の+1σ(3万9050円)とのレンジになりそうだ。3万9000円接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいが、ボリンジャーバンドが収斂してきているなか、トレンドが出やすいタイミングである。そのため、積極的にショートを仕掛ける動きは避けておきたい。
エヌビディアの下げがハイテクセクターの重荷となるが、これまでの強い上昇に対する利益確定の売りが中心とみられ、トレンド転換を判断するのは時期尚早であろう。米国では26日にマイクロン・テクノロジー<MU>の決算が予定されていることもあり、ハイテク株への押し目買い意欲は強そうである。そのため、日経225先物は25日線水準を支持線として底堅さが意識されやすく、オプション権利行使価格の3万8625円から3万9000円のレンジを想定する。
24日のVIX指数は13.33(前日は13.20)に上昇した。一時13.88まで上昇しており、75日線(13.99)に接近する場面もみられた。同線のほか14.47辺りに位置する200日線が抵抗線として機能しているため、これらを明確に上放れてくるまでは投資家心理を神経質にさせることはなさそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.15倍と横ばいだった。一時25日線(14.06倍)近辺まで下げる場面も見られたが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が売り一巡後にプラス圏に浮上したことで、NTロングに向かわせた面がある。200日線(14.13倍)を挟んだ14.05倍〜14.20倍辺りでの推移が続いており、本日はレンジ下限に接近する可能性が高そうだが、25日線水準で底堅さがみられるようなら、その後のリバランスを狙ったNTロングに向かわせよう。