ダウ先物 39662(+79.00 +0.20%)
S&P500 5533.50(-0.75 -0.01%)
ナスダック100先物 19940.25(-42.50 -0.21%)
米株価指数先物市場でダウ先物は上昇の一方、ナスダック100は下落。今週は6月と上半期の最終週となるが、米株式市場は過去最高値付近でそれを迎える。ただ、これまでリード役となっていたエヌビディア<NVDA>が先週下落するなど、米株式市場にも疲弊感も見え始めている。
エヌビディアの下げについテクニカルアナリストからは「極端な価格パフォーマンスで今後はスピードバンプ(減速帯)に直面する可能性がある」との弱気パターンも指摘されている。
また、ストラテジストからも一服感が指摘されており、IT・ハイテク株主導で過去最高値を更新したが、ポジショニングはレンジの上限付近にあり、資金流入も伸び悩んでいるなど「一息つく条件が整っている」と述べている
それでもAIを取り巻く熱狂が、FRBの利下げ期待の変化や景気減速に悩む中でも、今年の市場を大きく上昇させた。S&P500は過去最高値を31回更新し、約15%上昇している。
今週はFRBがインフレ指標として主に参照している5月のPCEデフレータが発表になる。今月発表の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)から、インフレの鈍化傾向を示すものと期待されているようだ。期末を向かえる中で、それに対して市場がどう反応するか注目される。
今週はまた、フェデックス<FDX>、マイクロン<MU>、ウォルグリーン<WBA>、ナイキ<NKE>などの主要企業の決算も予定。
トラック輸送の仲介を手掛けるRXO<RXO>が時間外で大幅高。UPS<UPS>傘下でアセットライト型貨物仲介事業を手掛けるコヨーテ・ロジスティクスを10億ドル余りで買収することで合意した。
後払い決済サービスなどフィンテックを手掛けるアファーム<AFRM>が時間外で上昇。アナリストが同社を推奨している。投資判断は「買い」、目標株価は42ドルに設定した。先週末終値よりも41%高い水準。
バイオ医薬品のアルティミューン<ALT>が時間外で大幅高。同社の肥満治療の治験薬「ペムビデュチド」が中間段階の臨床試験で好結果を発表した。
医療機器のレスメド<RMD>が時間外で大幅安。イーライリリー<LLY>が、同社の減量薬「ティルゼパチド」が閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度を軽減することを示す臨床データを追加発表したことが嫌気されている。
(NY時間09:07)(日本時間22:07)時間外
RXO<RXO> 22.10(+1.89 +9.35%)
レスメド<RMD> 188.00(-17.83 -8.66%)
アルティミュン<ALT> 7.25(+0.84 +13.10%)
アファーム<AFRM> 30.85(+0.98 +3.28%)
アップル<AAPL> 207.70(+0.21 +0.10%)
マイクロソフト<MSFT> 449.45(-0.33 -0.07%)
アマゾン<AMZN> 189.08(0.00 0.00%)
アルファベット<GOOG> 180.96(+0.70 +0.39%)
テスラ<TSLA> 183.90(+0.89 +0.49%)
メタ<META> 498.30(+3.52 +0.71%)
エヌビディア<NVDA> 123.35(-3.22 -2.54%)
AMD<AMD> 159.70(-1.53 -0.95%)
イーライリリー<LLY> 890.06(+6.18 +0.70%)