日経225先物 38740 +140 (+0.36%)
TOPIX先物 2737.0 +9.5 (+0.34%)
日経225先物(9月限)は前日比140円高の3万8740円で取引を終了。寄り付きは3万8450円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8475円)にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万8380円を安値にリバウンドを見せ、前場中盤にかけてプラスに転じると3万8730円まで買われた。買い一巡後は再び寄り付き水準まで売られたものの、前場終盤にかけて出直り、3万8760円まで上げ幅を広げた。
ランチタイムは3万8700円を挟んだ膠着を見せていたが、後場の取引開始直後にロングの動きが強まり、中盤にかけて一時3万8880円まで上げ幅を広げる場面もみられた。終盤にかけては持ち高調整とみられるロング解消の動きから上げ幅を縮めている。
日経225先物は、現物の寄り付き直後にボリンジャーバンドの-1σ(3万8390円)水準まで売られた後はロング優勢となり、13週移動平均線(3万8490円)突破から、3万8680円辺りに位置する25日線を上回った。買い一巡後は25日線水準での攻防もみられたが、後場に入り同線を上回っての推移だった。ただし、一時3万8880円まで買われたものの、75日線(3万8850円)水準では強弱感が対立する形であった。
日経225先物は後場に入り強含みの展開だった。利食い優勢で始まった指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角がプラス圏に浮上したことから、75日線辺りを狙ったロングが入りやすかったようである。また、6月17日の下落局面で残した陰線を吸収してきたことから、ショートカバーを誘うロングにも向かわせたと考えられる。朝安後は13週線を上回っての推移が続いていたことも、ショートカバーを意識させやすいところだった。
13週線が支持線として機能するようだと、週足の+1σが位置する3万9060円とのレンジ推移が見込まれる。また、バンドが収れんしているため、トレンドが強まりやすいところであり、+1σブレイクなら上へのバイアスが強まる可能性も想定しておきたいところであろう。まずは6月11日に付けた戻り高値の3万9350円辺りがターゲットになろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍と横ばいだった。一時25日線(14.06倍)近辺まで下げる場面も見られたが、TDK <6762> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が売り一巡後にプラス圏を回復しており、NTロングに向かわせた面がある。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8702枚、ソシエテジェネラル証券が1万8992枚、サスケハナ・ホンコンが6914枚、バークレイズ証券が3052枚、SBI証券が2850枚、JPモルガン証券が1993枚、日産証券が1685枚、楽天証券が1473枚、ビーオブエー証券が1362枚、野村証券が1296枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万8845枚、ソシエテジェネラル証券が1万6879枚、バークレイズ証券が6264枚、JPモルガン証券が4974枚、サスケハナ・ホンコンが3799枚、ゴールドマン証券が2946枚、UBS証券が2692枚、モルガンMUFG証券が2592枚、ビーオブエー証券が2556枚、BNPパリバ証券が1555枚だった。