週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比208円高の3万8804円だった。前週末の米ハイテク株が安かった流れから日経平均は開始早々に180円安と売られたが、すぐに押し目買いが入り9時半以降はプラス圏を回復。底堅いところを本日も示している。後場からは先物買いが活発化してみるみる上げ幅を拡大。円相場が1ドル=159円90銭台と2カ月ぶりに安値へ入ったことも追い風となったようだ。
前週末の米国市場は出遅れ銘柄への買いが続きダウ平均は小幅ながらも4日続伸した。この日発表された経済指標が底堅い内容となったため景気への安心感から消費関連などの出遅れ株に買いが向かった。一方で経済指標も強すぎるものではないため年内の利下げ期待も維持。相場は高値圏でしっかりとした動きとなっている。AI半導体人気で市場をけん引するエヌビディアは下落。そのためハイテク株の多いナスダック指数は続落している。
さて、東京市場はしっかりと水準を切り上げて行く安定上昇の展開。下値を売る実需売りが完全に枯れており相場が崩れる心配はなくなっている。一方で先物買いがちょこちょこ入るようなりレンジ上限へ向けた動きが明確になりつつある。日経平均は上値25日移動平均線(3万8703円)を超え、次は75日移動平均線(3万8928円)を狙う状態だ。(ストック・データバンク 編集部)