大引けの日経平均株価は前営業日比208円18銭高の3万8804円65銭と反発。プライム市場の売買高概算は13億8644万株、売買代金概算は3兆4666億円。値上がり銘柄数は1124、対して値下がり銘柄数は476、変わらずは46銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方は軟調な地合いだったが下値は固く、後場は幅広い銘柄に物色の矛先が向き、日経平均は上げ幅を徐々に広げる展開となった。前週末の欧州株市場で主要国の株価が総じて売られ、米国株市場でもNYダウはわずかにプラス圏を維持したが、半導体関連などハイテク株には売りが目立つ状況だった。しかし、東京市場では足もとで進む円安を拠りどころに輸出セクターを中心に買い戻す動きが強まった。後場に入ると先物主導で日経平均は上げ幅を広げ、300円超の上昇で3万8900円台まで水準を切り上げたが、引け際に大口の手仕舞い売りが観測された。値上がり銘柄数は1100を上回り、プライム上場銘柄の7割近い銘柄が高く引けた。ただ、全体売買代金は3兆4000億円台と低調だった。
個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も商いを伴い上昇した。トヨタ自動車<7203>が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。TDK<6762>が活況高、ニデック<6594>も値を上げた。ティーガイア<3738>が一本値でストップ高配分となり、エムアップホールディングス<3661>、トリケミカル研究所<4369>、ビジョン<9416>が値を飛ばした。日本電子<6951>の上げ足も目立つ。
半面、売買代金2位のディスコ<6146>が軟調、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ダイキン工業<6367>なども安い。メルカリ<4385>が大きく売られ、リクルートホールディングス<6098>も下値を試す展開に。KADOKAWA<9468>が急落、U-NEXT HOLDINGS<9418>、エンビプロ・ホールディングス<5698>が大幅安となったほか、寿スピリッツ<2222>なども値を下げた。