アジア株 上海株は4日続落、元安歯止めかからず 台湾株は大幅下落、26日エヌビディア株主総会を警戒

アジア株 上海株は4日続落、元安歯止めかからず 台湾株は大幅下落、26日エヌビディア株主総会を警戒

東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 17843.96(-184.56 -1.02%)
中国上海総合指数 2977.24(-20.90 -0.70%)
台湾加権指数 22848.76(-404.63 -1.74%)
韓国総合株価指数 2760.32(-23.94 -0.86%)
豪ASX200指数 7740.00(-55.97 -0.72%)
インドSENSEX30種 77066.88(-143.02 -0.19%)

アジア株は全面安、米高金利長期化や中国景気停滞への懸念が高まっている。
6月米製造業PMIが予想外に上昇したことを受け、米国の利下げ回数が年1回にとどまるとの見方が広がっている。5月は米CPI・PPI、小売売上高が総じて予想を下回ったことを受け、米利下げ回数がFRBの想定しているよりも増えるとの期待感が広がっていたが、好調なPMIを受け期待が後退した。

中国市場への楽観的な見方が後退している。長引く不動産不況や西側諸国との関係悪化、元安進行を受け投資家心理が悪化している。中国人民銀行は24日、元の中心レートを1ドル=7.1201元に設定した。昨年11月以来となる7.12元大台を突破したことを受け、人民元は対ドルで下落、昨年11月以来の安値を更新している。

香港株は3営業日続落、1週間ぶり安値をつけている。一時1.2%近く下げる場面があった。香港は金融政策を米国に連動させているため、米国の利下げが年1回にとどまれば、香港も基準金利の引き下げは年1回だけになる。レノボやシャオミ、美団、バイドゥ、テンセントホールディングス、アリババ、JDドットコムなどハイテク関連が総じて下落。龍湖集団や新鴻基地産発展、華潤置地など不動産株も軒並み下落している。

上海株は4営業日続落し、4カ月ぶり安値をつけている。中国当局は国有銀行を通じて米ドル売り・人民元買いを実施しているものの、元安に歯止めがかかっていない。不動産株がほぼ全面安。ハイテクや医療品、素材、消費財、資本財も総じて下落している。ただ、売り一巡後は下げ渋っている。

台湾株は大幅下落、米エヌビディア株の下げをきっかけに調整売りに押されている。台湾株は先週、史上最高値を更新した。
26日に米エヌビディアの株主総会が予定されており、内容次第では台湾株は再び最高値を目指す可能性。一方で、CEOの講演が期待外れな内容となれば、エヌビディア株は急落し台湾株も追随して下落する恐れもあり、今週はエヌビディアに振り回される週か。