株価指数先物【引け後】 終値での13週線突破はならず

大阪9月限
日経225先物 38600 -10 (-0.02%)
TOPIX先物 2727.5 +2.5 (+0.09%)

日経225先物(9月限)は前日比10円安の3万8600円で取引を終了。寄り付きは3万8570円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8545円)にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まった。直後に付けた3万8560円を安値にリバウンドを見せ、一時3万8770円まで買われた。前場中盤にかけて3万8560円と軟化した後に3万8750円へと切り返し、前場は3万8560円〜3万8750円辺りの狭いレンジでの推移となった。ランチタイムでレンジを下回り、後場の取引開始直後に3万8500円まで売られ、後場中盤にかけては3万8560円〜3万8620円辺りで保ち合いが続いた。

日経225先物は、寄り付き後ほどなくして25日移動平均線(3万8690円)を上回る場面も見られたが、オプション権利行使価格の3万8750円処で上値を抑えられる形となった。一方で下値の堅さも意識され、後場は終値で13週線(3万8630円)を上回ることができるかが注目されたが、結果としては同線に上値を抑えられた。

後場に入り底堅い値動きだったソフトバンクグループ <9984> [東証P]やTDK <6762> [東証P]が利益確定の売りに押された一方で、東京エレクトロン <8035> [東証P]が小幅ながらプラスに転じており、週末要因によるリバランスの動きだったとみられる。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の不安定な値動きにより、後場は相対的にTOPIX型優位の流れであった。

日経225先物は週初に急落した後は下値を切り上げる形でリバウンドをみせたものの、25日線に上値を抑えられる形状となった。25日線のほか75日線辺りが抵抗線として意識されるほか、13週線を上回ることができなかったことで、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8480円)が意識されやすく、同水準を明確に下回ってくると、-2σ(3万7700円)辺りが射程に入ってくるだろう。

来週は米国で5月の個人消費支出(PCEデフレーター)の発表が週末に控えていることもあり、引き続き米国市場を睨みながら膠着感の強い相場展開になりそうである。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍に低下した。一時14.07倍に低下する場面も見られたが、25日線(14.06倍)が支持線として機能する形となった。その後は200日線(14.13倍)を挟んでの推移だった。後場は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が弱い値動きとなったものの、NT倍率の低下は限られており、NTロングを意識したスタンスに向かわせそうだ。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3943枚、ソシエテジェネラル証券が1万4080枚、サスケハナ・ホンコンが6447枚、バークレイズ証券が1791枚、SBI証券が1619枚、日産証券が1399枚、楽天証券が1126枚、ゴールドマン証券が1116枚、野村証券が1006枚、フィリップ証券が989枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4976枚、ソシエテジェネラル証券が1万5291枚、バークレイズ証券が5260枚、モルガンMUFG証券が4199枚、JPモルガン証券が3508枚、ゴールドマン証券が2831枚、サスケハナ・ホンコンが2688枚、ビーオブエー証券が2487枚、野村証券が1838枚、UBS証券が1316枚だった。