<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2024年6月21日

今週の日経平均終値は3万8596円で、前週末比218円安でした。

今週の日経平均は小幅ながらも3週ぶりに小反落しました。相変わらず下値3万8000円前後、上値3万9000円前後という狭いレンジでの取引となっており、決定的な材料のない状態がかれこれ2カ月近く続いています。米国の利下げ期待、日本の利上げ警戒が上下のカベを作る最大の材料でしょうが、次に並ぶものとして、米国のAI景気と日本の今期減益予想も上下のカベを厚くさせている要因でしょう。最近では売買代金も細ってきており、このレンジが完全な均衡ゾーンと化していることが分かります。もち合いが長いほど次に上下どちらかに放れた方向へ大きなトレンドが発生するものですが、米景気が強いうちは下へ放れることは恐らくないでしょう。ただ、日本は独自の上値の重さがあるので、現状は消極的な押し目買いスタンスが有効といえそうです。(ストック・データバンク 編集部)