アジア株 上海株は3カ月ぶり安値、必死のドル売り介入も虚しく人民元は年初来安値を更新

アジア株 上海株は3カ月ぶり安値、必死のドル売り介入も虚しく人民元は年初来安値を更新

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 17985.28(-350.04 -1.91%)
中国上海総合指数 2993.57(-11.86 -0.39%)
台湾加権指数 23231.91(-174.19 -0.74%)
韓国総合株価指数 2781.06(-26.57 -0.95%)
豪ASX200指数 7783.40(+13.96 +0.18%)
インドSENSEX30種 77487.38(+8.45 +0.01%)

アジア株はまちまち。

韓国と台湾は反落。ナスダック8日ぶり反落をきっかけに週末を前に利益確定の売りに押されている。韓国株はきのう約2年半ぶり高値をつけ、台湾株は3日連続で史上最高値を更新した。

香港株は大幅続落、中国と西側諸国との関係悪化が懸念されている。米国EUに続きカナダも中国の電気自動車に対する新たな関税を課す準備をしているとの報道を受け、吉利汽車控股や理想汽車、比亜迪(BYD)など自動車関連が総じて下落している。そのほか、美団やJDドットコム、ネットイース、アリババ、シャオミ、バイドゥ、SMIC、テンセントホールディングスなどハイテク関連も下落。金融や消費者サービス、エネルギー、カジノ、不動産も軒並み下落している。

上海株は3営業日続落。3000ポイントの大台を割り込み、約3カ月ぶり安値をつけている。西側諸国との関係悪化や不動産不況長期化が懸念されているほか、元安に歯止めがかかっていないことも懸念されている。

中国人民銀行は21日、元の中心レートを昨年11月以来のドル高・元安水準に設定したものの市場予想を大きく下回ったことが好感され、オフショア人民元は対ドルで上昇している。ただ、買いの勢いは続かず。オンショア人民元は対ドルで1ドル=7.2610元をつけ、昨年11月以来の安値を更新している。きのうに続き、きょうも中国は国有銀行を通じて大量のドル売り・人民元買い介入を実施しているが、元安の流れは止まらず。

豪州株は小幅反発、1週間半ぶり高値をつけている。電力やガスなど公益関連が上昇、生活必需品や医療品の一角も上昇している。
インド株は前営業日比変わらず。アジア株安やナスダック反落は嫌気されているものの、モディ政権3期目突入による経済成長期待の買いが支えとなっている。