21日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=159円10銭前後と前日の午後5時時点に比べて80銭強のドル高・円安となっている。
20日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=158円93銭前後と前日に比べて85銭程度のドル高・円安で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言などを受けて米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りで一時158円94銭と約2カ月ぶりの水準をつけた。
この日の東京市場もドル買い・円売りが優勢で、午前9時50分過ぎには159円10銭台に上伸した。米財務省が20日に外国為替政策報告書を公表し、為替操作をしていないか注視する「監視リスト」に日本を加えたことから、市場では日本政府・日銀が為替介入を実施しにくくなったとの見方があるもよう。また、総務省が朝方発表した5月の消費者物価指数(CPI)で、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.5%上昇と市場予想(2.6%上昇)ほど伸びなかったことも円売りにつながっているようだ。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0707ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=170円34銭前後と同60銭程度のユーロ高・円安で推移している。