20日の米株式市場の概況、NYダウ3日続伸 ハイテク関連には利益確定売り

20日の米株式市場では、NYダウが前営業日比299.90ドル高の3万9134.76ドルと3日続伸した。5月の米住宅着工件数が市場予想を下回って悪化した。また週間の新規失業保険申請件数は市場予想を上回る水準となった。一連の経済指標は米国景気の鈍化を意識させ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測をサポートする内容だった。値頃感の出た銘柄を物色する動きが出た半面、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、インフレの沈静化にはなお時間がかかるとの認識を示したことを受け、米長期金利は上昇し、ハイテク株の一角は利益確定売りに押される展開となった。

シェブロン<CVX>やジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、シスコ・システムズ<CSCO>が買われ、セールスフォース<CRM>が急伸。KBホーム<KBH>が堅調に推移し、アクセンチュア<ACN>が大幅高となった。半面、ダウ<DOW>が下落し、デル・テクノロジーズ<DELL>が冴えない展開。クローガー<KR>が水準を切り下げた。

ナスダック総合株価指数は140.645ポイント安の1万7721.587と8日ぶりに反落した。エヌビディア<NVDA>とアップル<AAPL>、テスラ<TSLA>が売られ、ブロードコム<AVGO>やマイクロン・テクノロジー<MU>が下値を模索した。一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が堅調。アマゾン・ドット・コム<AMZN>が買われ、ハロー・ヘルス<HROW>とオキュラー・セラピューティクス<OCUL>が急騰した。