明日の為替相場見通し=米経済指標が相場左右

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日本時間今晩に発表される米経済指標の結果が影響しそうだ。予想レンジは1ドル=157円70銭〜159円00銭。

18日に発表された5月の米小売売上高が市場予想を下回るなど、このところ米景気の減速を示す経済指標が相次いでいる。今晩には前週分の米新規失業保険申請件数、6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の米住宅着工件数などが公表される予定で、結果次第では米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まり、米長期金利の低下を通じてドルの重荷となるだろう。ただ、FRB高官から利下げに対して慎重な発言があれば、日米金利差が開いた状態が続くとの見方からドル買い・円売りが優勢となる可能性がある。このほか、日本の総務省があす朝に公表する5月の全国消費者物価指数(CPI)を受け、日銀の政策正常化の思惑が強まるかどうかも注目される。