アジア株 台湾株は連日最高値 上海株は反落、元安進行を懸念 豪州株軟調、くすぶる追加利上げ観測

アジア株 台湾株は連日最高値 上海株は反落、元安進行を懸念 豪州株軟調、くすぶる追加利上げ観測

東京時間14:10現在
香港ハンセン指数 18254.58(+339.03 +1.89%)
中国上海総合指数 3020.03(-10.22 -0.34%)
台湾加権指数 23099.63(+342.20 +1.50%)
韓国総合株価指数 2790.92(+27.00 +0.98%)
豪ASX200指数 7758.30(-19.78 -0.25%)
インドSENSEX30種 77289.88(-11.26 -0.01%)

アジア株は高安まちまち。

台湾株は大幅続伸、連日史上最高値を更新。TSMCは上場来高値をつけている。インド株は序盤に史上最高値を更新したあと調整売りに押されている。韓国株も続伸し、2年半ぶり高値。香港株は1週間ぶり高値をつけている。

きのうの米株式市場で半導体大手のエヌビディアの時価総額が約526兆円となり、マイクロソフトを抜いて世界首位となった。エヌビディア株高が材料視されており、アジア株式市場では半導体を中心にハイテク株に買いが集中している。

韓国市場では半導体試験装置製造会社のディアイ(DI)が14%超高、電子部品開発会社のSKエターニクスが9%高。そのほか、LG電子、LGディスプレイ、SKハイニックス、サムスン電子も上昇している。香港市場ではレノボ、シャオミ、ネットイース、テンセントホールディングス、美団、アリババ、バイドゥ、JDドットコムが上昇している。インド市場ではタタ・コンサルタンシー・サービシズやインフォシスが上昇。

上海株は反落、元安進行や景気停滞懸念が重石。中国人民銀行は19日、元の中心レートを1ドル=7.1159元と今年1月以来のドル高・元安水準に設定した。オンショア人民元は対ドルで約半年ぶり安値水準で推移。

豪州株は軟調、年内の追加利上げ観測が一部で浮上している。豪中銀は政策金利を据え置いたものの、利上げについて議論したことを明かした。インフレ低下のペースが鈍化しているとして、必要ならば追加利上げを排除しないと表明した。ブロック豪中銀総裁は「道のりはまだ長い」と発言、タカ派姿勢を維持している。日本以外では豪州のみが年内追加利上げの可能性がある唯一の主要国となり、市場の関心が集まっている。次回8月会合の1週間前には豪州第2四半期の消費者物価指数が発表されるが、強い内容となれば8月に利上げに踏み切るとの声も聞かれる。