株価指数先物【昼】 買い一巡後は13週線での底堅い値動き

日経225先物は11時30分時点、前日比270円高の3万8670円(+0.70%)前後で推移。寄り付きは3万8620円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8610円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後には一時3万8780円まで買われ、25日移動平均線(3万8720円)を上回る場面も見られた。買い一巡後は中盤にかけて3万8610円まで上げ幅を縮めたが、13週線(3万8630円)辺りでの底堅さが意識されており、終盤にかけては3万8650円〜3万8730円辺りでの推移となった。

日経225先物は、エヌビディア<NVDA>効果もあって、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買いが日経平均株価を押し上げるなか、一時25日線を突破した。その後、東京エレクトロン <8035> [東証P]が下落に転じたこともあり、ロングを解消する動きに向かわせる場面もみられた。ただし、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、TDK <6762> [東証P]が高値更新で日経平均をけん引していることから、ショートを仕掛けづらくさせている。積極的なロングは限られるものの、13週線を上回っての推移が続くようだと、終盤にかけてショートカバーを誘う動きが意識されそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.14倍と横ばいで推移。一時14.20倍まで上昇しており、200日線(14.13倍)を上放れる形となったが、その後は東エレクが下げに転じるなかで、伸び悩む形となった。ただし、同線を上回っての推移が続くようだと、方向性としてはNTロングに向かわせやすい。