19日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=157円88銭前後と前日の午後5時時点に比べて25銭程度のドル安・円高となっている。
18日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=157円86銭前後と前日に比べて10銭強のドル高・円安で取引を終えた。5月の米小売売上高が市場予想を下回ったことを受けて一時157円62銭まで軟化したが、ユーロ買い・円売りが対ドルでの円売りに波及するかたちで切り返した。
ただ、米景気の先行き不透明感から前日の米長期金利が低下しており、この日の東京市場は日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが先行した。日経平均株価の上昇を手掛かりに157円92銭まで下げ渋る場面もあったが、リスク選好的なドル買い・円売りは続かず。今晩の米市場が奴隷解放記念日の祝日で休場となることから模様眺めムードが広がりやすくなっている。なお、日銀は朝方に4月25〜26日開催分の金融政策決定会合議事要旨を公表し、1人の委員が「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合には、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」と指摘していたことが明らかになったが相場の反応は限定的だった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0738ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0015ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=169円53銭前後と同2銭程度のユーロ安・円高で推移している。