19日の東京株式市場は主力株中心に買い戻しが続き日経平均株価は続伸、3万8000円台後半に歩を進めそうだ。欧州株市場が足もと下げ止まる動きをみせ、前日は仏CAC40や独DAXなど主要国の株価指数をはじめほぼ全面高商状となっており、過度な不安心理の後退がみられる。ただし上げ幅は小さくいずれも自律反発の域を出ていない。一方、米国株市場ではハイテク系グロース株への買いが続いており、NYダウが続伸しバランスを取り戻しているほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら7連騰で最高値街道を走っている。この日は画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が3.5%高に買われ上場来高値を更新、時価総額でマイクロソフト<MSFT>を上回り世界首位となった。これが全体相場のリスク選好ムードを後押し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸、こちらも最高値更新となっている。米半導体関連への買いが追い風となって、東京市場でも同関連株を中心にリスクオンの地合いが想定される。日経平均は3万8000円台後半での強調展開が見込まれるが、きょうは米国株市場が奴隷解放記念日の祝日で休場となることから、海外投資家の売買が細る可能性があり、買い一巡後は上値が重くなるケースも考えられる。
18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比56ドル76セント高の3万8834ドル86セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同5.212ポイント高の1万7862.232だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合(4月25〜26日開催分)の議事要旨、5月の貿易統計、5月の首都圏新規マンション販売、5月の訪日外客数など。海外では5月の英消費者物価指数(CPI)、6月の米NAHB住宅市場指数、ブラジル中銀の政策金利発表など。奴隷解放記念日の祝日に伴い米国株市場は休場となる。