18日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比379円高の3万8482円だった。前日の米株高の流れに乗って300円を超える上げでスタート。その後勢いは鈍ったが心理的節目の3万8500円台まで(400円超高)上値は伸ばしていた。ただ、昨日に700円も下げた割りにあまりバネが効いておらず売り方の買い戻しがメインとの見方も。日本には物色の柱となる銘柄や成長セクターがなく、米国のように最高値を更新し続ける成長力の差といったものが感じられる。
昨日の米国市場はハイテク株の上昇が支えとなってダウ平均は5日ぶりに反発した。朝方に発表された6月のNY連銀製造業景況指数が事前予想を上回り、米景気が底堅さを保っているとの見方が買いにつながった。政情不透明感から前週に大きく売られていたフランス市場が反発したこともプラスとなった。人工知能(AI)需要の旺盛さから半導体・ハイテク人気が続き市場をけん引。ナスダック指数は6日連続で最高値を更新している。
さて、東京市場は反発するも昨日の下げを考えたら物足りない戻り。チャート上では上値25日移動平均線(3万8725円)が最初の抵抗線となっており、現状ではまだそこにも届いていない。日銀総裁が来月にも政策金利を引き上げる可能性もあると委員会で発言。国債買い入れ減額は表明済みで円安けん制として後手を踏んでいる感は否めない。日銀の迷走ぶりも上値抑制要因となっている。(ストック・データバンク 編集部)