大引けの日経平均株価は前営業日比379円67銭高の3万8482円11銭と反発。プライム市場の売買高概算は14億1403万株、売買代金概算は3兆4100億円。値上がり銘柄数は1178、対して値下がり銘柄数は418、変わらずは50銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から買い優勢の展開となった。前日の欧米株市場が総じて強い動きで、米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数とS&P500指数が揃って最高値を更新、NYダウも5日ぶりに反発した。欧州の政局不安はくすぶるものの、この日発表された6月のNY連銀製造業景況指数は事前予想を上回る強い内容で、米景気の底堅さが確認されたことで景気敏感株などを買い戻す足場となった。東京市場では前日に700円以上の急落をみせた反動もあって大きく買い戻される展開。日経平均は前場取引終盤に上げ足を強め前引け時点で400円高に買われたが、後場寄りから伸び悩む格好に。大引けにかけてショート筋の手仕舞い(買い戻し)で急浮上したが、それでも前引けの水準には届かなかった。値上がり銘柄数は全体の7割強、売買代金は3兆4000億円台と盛り上がりを欠いた。
個別では、東京エレクトロン<8035>が買い優勢、三菱重工業<7011>も上昇した。トヨタ自動車<7203>は強弱観対立のなか小幅プラス圏で着地。任天堂<7974>が高く、TDK<6762>も値を飛ばした。村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>が強い動き。東京電力ホールディングス<9501>も上値を指向した。藤田観光<9722>がストップ高人気となり、曙ブレーキ工業<7238>も活況高で値上がり率2位に。地主<3252>、日本電波工業<6779>が大幅高、LINEヤフー<4689>も商いを伴い急伸をみせた。
半面、この日売買代金で双璧となったレーザーテック<6920>とディスコ<6146>だが、いずれも冴えない展開でマイナス圏で引けている。日立製作所<6501>がやや軟調、ソシオネクスト<6526>が下値を探った。武田薬品工業<4502>も下落した。TOWA<6315>が安く、メルカリ<4385>も値を下げた。ミガロホールディングス<5535>がストップ安で値下がり率トップとなり、K&Oエナジーグループ<1663>も大幅安。セレス<3696>、マネジメントソリューションズ<7033>も大きく値を下げた。