ダウ平均は横ばい 先週のイベント通過で改めて強気な見方=米国株序盤

NY株式17日(NY時間11:53)(日本時間00:53)
ダウ平均 38585.03(-4.13 -0.01%)
ナスダック 17721.98(+33.10 +0.19%)
CME日経平均先物 38265(大証終比:+265 +0.69%)

きょうのNY株式市場、ダウ平均は横ばい。下げて始まったものの、動きが一巡すると下げ渋る動きが見られ、一時プラスに転じている。一方、IT・ハイテク株は堅調な動きが続いており、ナスダックは上昇。

先週のFOMCやインフレ指標を通過して、最高値圏にある米株式市場は、ネガティブな反応は見られなかった。市場からも先週のイベントを通過して改めて強気な見方が出ている。

「企業業績やAIへの期待に対する楽観的な見方が、中国の成長鈍化や欧州の政治リスクの高まりを上回り、センチメントは引き続き堅調。成長鈍化は見られるものの、米経済はソフトランディングの軌道にあり、大幅な減速や景気後退はあり得ない。最近の良好なインフレ指標は、FRBが年後半に利下げできるという見方を継続している」といった声も聞かれる。

今週は水曜日に祝日があり、4日間の立会となる。経済指標では明日の5月の米小売売上高と、祝日明けの米住宅指標を市場は注視している。

テスラ<TSLA>が上昇。中国の上海市が同社に路上試験許可を発行し、同社の完全自動運転(FSD)の実証実験が行われている可能性があると報じられた。中国の財新が関係者の話として報じた。上海の一部の道路で先進運転支援システムをテストする許可を得たという。

ディズニー<DIS>が上昇。異色ヒーロー映画「デッドプール&ウルヴァリン」の来月の劇場公開を中国当局が承認した。米中関係が冷え込む中で、以前の大作映画の公開を中国当局が禁止していた。

家具、家電、PCなどのリース販売を手掛けるアーロンズ<AAN>が急伸。フィンテック企業のIQベンチャーズ社が企業価値約5億400万ドルで買収することで合意した。

設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られるスターボード・バリューが5億ドルの同社株を取得し、同社の改革を求めていると報じられた。

バイオ医薬品のエアロベイト・セラピューティクス<AVTE>が90%超急落。同社の唯一の資産である「AV-101」が中間段階の臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表した。

ディズニー<DIS> 100.91(+0.94 +0.94%)
オートデスク<ADSK> 238.43(+12.56 +5.56%)
アーロンズ<AAN> 10.01(+2.47 +32.69%)
エアロベイト<AVTE> 1.82(-22.80 -92.60%)

アップル<AAPL> 216.87(+4.38 +2.06%)
マイクロソフト<MSFT> 444.52(+1.95 +0.44%)
アマゾン<AMZN> 181.59(-2.08 -1.13%)
アルファベットC<GOOG> 177.21(-1.16 -0.65%)
テスラ<TSLA> 185.43(+7.42 +4.17%)
メタ<META> 501.75(-2.41 -0.48%)
AMD<AMD> 156.08(-3.55 -2.22%)
エヌビディア<NVDA> 130.98(-0.90 -0.68%)
イーライリリー<LLY> 884.81(+6.36 +0.72%)