株価指数先物【引け後】 -2σ水準では売られ過ぎが意識される

大阪9月限
日経225先物 38000 -840 (-2.16%)
TOPIX先物 2693.5 -55.5 (-2.01%)

日経225先物(9月限)は前日比840円安の3万8000円で取引を終了。寄り付きは3万8410円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8495円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。直後に付けた3万8440円を高値に下へのバイアスが強まり、前場中盤にかけて一時3万7930円と節目の3万8000円を割り込む場面もみられた。

売り一巡後は前場終盤にかけてショートカバーや押し目待ち狙いのロングの動きから3万8110円まで下げ渋りをみせた。ランチタイムでは3万8050円〜3万8100円辺りで推移していたが、後場中盤にかけて3万7920円まで売られ下げ幅を広げた。終盤は若干買い戻され、3万8000円で取引を終了した。

日経225先物は、寄り付き直後の急落によって、ヘッジ対応のショートの動きが強まったようだ。前場中盤にかけての急落で3万8000円を割り込み、その後は3万8000円を挟んだボトム圏での推移が続いた。フランスの政治情勢を懸念したショートが入ったとみられているようだが、ボリンジャーバンドの-2σ(3万8080円)を割り込んだことで、売られ過ぎが意識されやすいだろう。

バンドは拡大をみせつつあり、ナイトセッションで-2σは3万8030円辺りに低下してくる。バンドに沿った調整をみせてくる可能性はあるものの、-2σ水準では押し目狙いのロングが入りやすいだろう。短期的には-1σが位置する3万8380円を狙った自律反発狙いの動きに期待したい。また、週足ベースでは-1σが位置する3万8000円から13週移動平均線の3万8590円辺りでのレンジになりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。200日線(14.13倍)に上値を抑えられたが、下値は25日線(14.05倍)が支持線として機能する形だった。本日はファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を下押していたが、NT倍率の低下は限られていた。25日線水準ではリバランスを意識したNTロングの動きが入りやすいだろう。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万1693枚、ソシエテジェネラル証券が1万8225枚、サスケハナ・ホンコンが7920枚、JPモルガン証券が4578枚、SBI証券が3723枚、バークレイズ証券が2776枚、日産証券が2435枚、野村証券が2259枚、モルガンMUFG証券が1344枚、ビーオブエー証券が1321枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万0691枚、ソシエテジェネラル証券が2万0709枚、JPモルガン証券が7221枚、バークレイズ証券が4371枚、モルガンMUFG証券が3701枚、ゴールドマン証券が3430枚、サスケハナ・ホンコンが3311枚、BNPパリバ証券が3177枚、ビーオブエー証券が3121枚、シティグループ証券が1855枚だった。