東京株式(大引け)=712円安、大幅反落で3万8000円割り込む場面も

17日の東京株式市場は主力株中心にリスクオフの展開となり、日経平均株価は大幅反落し、3万8000円台を割り込む場面もあった。

大引けの日経平均株価は前営業日比712円12銭安の3万8102円44銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は15億7082万株、売買代金概算は3兆6272億円。値上がり銘柄数は336、対して値下がり銘柄数は1264、変わらずは46銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク回避目的の売り圧力が先物主導で増幅され、日経平均株価は一気に水準を切り下げた。一時は800円を超える急落で3万7900円台まで下押す場面もあった。欧州の政局不安などを背景に海外投資家と思われる売りが225先物を絡め高水準となり、全体指数を押し下げる格好となった。日銀による大規模金融緩和策の転換への思惑が外国為替市場で円高に誘導し、これも輸出セクターを中心に逆風となった。値下がり銘柄数は後場になってやや減少したが、プライム市場全体の77%の銘柄が下落する個別株ベースでも売り圧力の強い地合いだった。また、売買代金は3兆6000億円台で前週末のメジャーSQ算出日を除けば、6営業日連続で4兆円台を下回っている。

個別では、売買代金トップとなったディスコ<6146>が大きく下値を探ったほか、売買代金2位のレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力銘柄が軒並み売られた。トヨタ自動車<7203>の下値模索が続き、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ファーストリテイリング<9983>、日立製作所<6501>なども下げた。マネジメントソリューションズ<7033>がストップ安、ギフトホールディングス<9279>、フリービット<3843>なども急落した。

半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ファンケル<4921>が商いを伴い上昇、太陽誘電<6976>の上げ足の強さも目立った。低位株では曙ブレーキ工業<7238>が急動意をみせ値上がり率トップに。プロレド・パートナーズ<7034>がストップ高に買われ、TOKYO BASE<3415>も活況高となった。