外為サマリー:一時157円30銭まで軟化、株安などが影響

17日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=157円46銭前後と前週末の午後5時時点に比べて20銭程度のドル安・円高となっている。

14日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=157円40銭前後と前日に比べて40銭弱のドル高・円安で取引を終えた。日銀金融政策決定会合の結果を受けて東京市場では一時158円25銭まで上伸したが、海外市場に入ると為替介入への警戒感などから上値が重くなった。

きょうの東京市場のドル円相場は、朝方に157円66銭をつけたあとは軟調な展開となっている。日銀の植田和男総裁が14日夕の記者会見で「長期国債の買い入れを減額する以上は相応の規模になる」との考えを示したことや、6月末に国民議会(下院)選挙の投票があるフランスを中心に欧州の政局不安が高まっていることが円買いにつながっているもよう。また、この日の日経平均株価が大幅安となっていることで安全通貨とされる円が選好されやすい面もあり、午前9時10分ごろには157円30銭まで軟化する場面があった。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0704ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0003ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=168円53銭前後と同30銭弱のユーロ安・円高で推移している。