株価指数先物【引け後】 4月上旬以来、およそ2カ月ぶりに13週線を上回る

大阪6月限
日経225先物 38840 +120 (+0.30%)
TOPIX先物 2749.0 +17.0 (+0.62%)

日経225先物(9月限)は前日比120円高の3万8840円で取引を終了。寄り付きは3万8600円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8580円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。現物の寄り付き時に付けた3万8510円を安値に下げ渋る動きをみせ、前場終盤にかけてプラス圏を回復する場面も見られた。ランチタイムで日銀の金融政策決定会合の結果が判明すると、一気に3万9020円まで買われた。買い一巡後は後場中盤にかけて軟化し、その後は3万8800円から3万8890円辺りで保ち合いが続いた。

日経225先物は売りが先行したものの、前場は日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなるなか、底堅さが意識された。6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)では、日経平均型、TOPIX型ともに金額ベースで若干の売り越しとなり、SQ値は3万8535.35円だった。日経平均株価はSQ値を上回っての推移となり、ショートを仕掛けづらくさせていた。

日銀の金融政策決定会合では、月間6兆円程度で続けている国債買い入れを減額する方針を決めた。基本的な減額計画を7月末の会合で定めるとしており、減額の規模が明確に示されなかったため、金融引き締めへの警戒が和らぐ格好となり、発表直後にショートカバーとみられる買いが強まったようだ。

ただし、足もとのレンジ上限水準を上放れる動きとはならず、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9000円)水準に上値を抑えられる形となり、その後は75日移動平均線(3万8920円)を下回って推移した。終盤にかけては13週線(3万8790円)に接近し、同線を上回って終えた。

日経225先物は4月上旬以来の13週線突破となり、シグナル好転が意識されるものの、ナイトセッションではショートの動きから一時3万8530円まで下げる場面もみられた。再び25日線を下回ってきており、これまでの3万8500円から3万9000円辺りのレンジ推移が続きそうである。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下した。朝方に14.20倍を付ける場面もみられたが、前場終盤にかけて低下傾向となり、14.13倍に位置する200日線を下回った。一時14.09倍まで低下したものの、25日線(14.05倍)が支持線として意識されやすいだろう。日銀会合の結果を受けたTOPIX型の買い戻しの反動も意識されやすく、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が強い値動きをみせるなか、NTロングにシフトする可能性もありそうだ。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8831枚、ソシエテジェネラル証券が1万4841枚、サスケハナ・ホンコンが6653枚、JPモルガン証券が3289枚、バークレイズ証券が3063枚、SBI証券が2914枚、モルガンMUFG証券が1911枚、野村証券が1738枚、楽天証券が1653枚、auカブコム証券が1238枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万7303枚、ソシエテジェネラル証券が1万8682枚、JPモルガン証券が5366枚、バークレイズ証券が4956枚、モルガンMUFG証券が3901枚、ゴールドマン証券が3385枚、ビーオブエー証券が2864枚、サスケハナ・ホンコンが2731枚、野村証券が1981枚、BNPパリバ証券が1160枚だった。