東京株式(大引け)=94円高と3日ぶり反発、日銀会合受け上昇も伸び悩む

14日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発。この日の日銀金融政策決定会合を受け相場は後場に上昇に転じたが、買い一巡後は伸び悩んだ。

大引けの日経平均株価は前日比94円09銭高の3万8814円56銭。プライム市場の売買高概算は21億5662万株。売買代金概算は5兆3191億円となった。値上がり銘柄数は1417と全体の約86%、値下がり銘柄数は210、変わらずは19銘柄だった。

前日の米株式市場は、NYダウは65ドル安と3日続落。米経済の減速などが警戒された。この日の東京市場で日経平均株価は軟調にスタートし、一時160円を超す下落となり前場は11円安で取引を終えた。ただ、昼休み時間中に日銀は金融政策決定会合の結果を発表。国債買い入れ額を減額していく方針を決め、次回の決定会合において、今後1~2年程度の具体的な減額計画を決定することとした。この発表を受け、後場に入り為替の円安が進むとともに、日経平均株価はプラス圏に浮上し一時、3万9000円を回復し上昇幅は300円を超えた。ただ、上値を追う勢いは弱く買い一巡後は伸び悩んだ。今日は先物とオプションの清算日が重なる「メジャーSQ」だったこともあり、出来高は膨らんだ。

個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>が高く、三菱重工業<7011>や日立製作所<6501>、ダイキン工業<6367>が値を上げた。三菱商事<8058>や東京電力ホールディングス<9501>、川崎汽船<9107>がしっかり。長期金利が低下したことを受け、三井不動産<8801>や三菱地所<8802>は値を上げた。

半面、レーザーテック<6920>やソニーグループ<6758>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、信越化学工業<4063>が値を下げた。ファーストリテイリング<9983>や第一三共<4568>、キーエンス<6861>も軟調だった。