外為サマリー:158円10銭台に上伸、日銀会合の結果に円売りで反応

14日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=158円15銭前後と前日の午後5時時点に比べて90銭弱のドル高・円安となっている。

日銀は金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを減額していく方針を決めた。ただ、7月下旬に開く次回会合までは従来と同じ規模で続け、減額については市場参加者の意見を確認したうえで、今後1~2年程度の具体的な減額計画を決定するとした。市場では「日銀は早期の政策正常化に慎重」と受け止められ、為替相場は円売りで反応。減額の具体策が先送りされたことで、次回会合で利上げに踏み切る可能性が低下したとの見方もあり、ドル円相場は午後2時50分ごろには158円10銭台までドル高・円安が進んだ。なお、市場参加者の関心は午後3時30分ごろに予定されている植田和男総裁の記者会見に向かっており、国債買い入れの減額規模やペース、追加利上げのタイミングについての示唆があるかどうかが注目されている。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0730ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0085ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=169円70銭前後と同40銭弱のユーロ安・円高で推移している。